みなさんは、ミステリー映画を観て、犯人を予想したことがありますか？
ありますよね？
ミステリー映画の醍醐味のひとつと言っても過言ではないでしょう。
では、主人公よりいち早く犯人を見つける事は可能なのでしょうか。
目次
映画『マスカレード・ホテル』犯人を最速で推測
作品中に散りばらまかれたヒントから、コナンくん並の推理力をあなたは発揮出来るでしょうか。
犯人が登場した時間、そのタイミングで予測可能かどうか検証していきます。
原作から得た情報は考慮しない
当然ですが、これだと最速タイム00:00出ちゃいますからね。
ルール2
配役の重要性から推測
大物俳優だから怪しい！はナシということです。
今回、検証していく作品は、東野圭吾原作を木村拓哉・長澤まさみで映画化し、大ヒットを記録した『マスカレード・ホテル』です。
#マスカレードホテル
本日グランドオープン！日頃より当ホテルをご愛顧頂き、
誠にありがとうございます。皆様方のおかげをもちまして
本日オープンを迎える運びとなりました。皆様のお越しを当ホテルスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。https://t.co/A79znm6knK pic.twitter.com/nPSI31XN7j
— 映画『マスカレード・ナイト』公式 (@hotelcortesia) January 17, 2019
ホテルコルテシア東京公式Twitterより
では、やっていきましょう。
※ こちらの記事では、ネタバレが記載されています。まだ作品をご覧になっていない方はご注意下さい。
『マスカレード・ホテル』（2018）
東野圭吾の小説「マスカレード」シリーズ第1弾「マスカレード・ホテル」を実写化したミステリー。連続殺人事件の新たな現場になるとされたホテルを舞台に、エリート刑事とホテルの従業員が犯人を追う。主演は『HERO』シリーズや『武士の一分(いちぶん)』などの木村拓哉、バディ役は『散歩する侵略者』などの長澤まさみ。『HERO』シリーズで木村と組んだ鈴木雅之がメガホンを取る。
現場に不可解な数字の羅列が残される事件が3件発生する。警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)は、数字が次の犯行場所を予告していることを突き止め、ホテル・コルテシア東京で4件目の事件が起きると断定する。だが、犯人の手掛かりが一向につかめないことから、新田が同ホテルの従業員を装って潜入捜査を行う。優秀なフロントクラークの山岸尚美(長澤まさみ)の指導を受けながら、宿泊客の素性を暴こうとする新田。利用客の安全を第一に考える山岸は、新田に不満を募らせ……。
既に起きている3つの事件の犯人ではなく、犯行予告されている4つ目の事件の犯人で検証。
犯人 片桐瑤子・長倉麻貴（松たか子）
過去、交際相手の浮気を疑う自分をホテルから追い返した山岸を逆恨み。闇サイトで繋がり、各々殺したい人物がいるということで結託。まるで連続事件かのように、それぞれの犯行に及ぶ。
・20:00 片桐（松たか子）登場 犯人要素0%
この時間で初登場。怪しさはあるので偶然当たる確率はあり。
「こいつ怪しそうだから、犯人じゃね？」レベル
※登場シーンから、”目が不自由”であることは、サングラス、杖から雰囲気を醸し出す。
・20:37 名前を”片桐”と名乗る 犯人要素0%
「こいつ怪しそうだから、犯人じゃね？」が「片桐怪しそうだから、犯人じゃね？」に変わる
※ここで、初めて片桐は”声”を出すわけですが、松たか子さんだとは分からない名演技です。
・21:13 片桐、新田と初接触 犯人要素50%
“目が不自由”でありながら、手袋を着用していることから、新田は片桐を疑います。
確かに、ここで怪しさはグッと上がるんですが、後のやり取りからグッと下がります。ここで犯人だと当てたとしても、偶然バットに当たったレベルです。
・23:38 片桐、山岸を呼びつけて部屋を変えて欲しいとほのめかす 犯人要素60%
この件で新田はさらに、”目が不自由”である事が嘘ではないかと疑念を強くします。
ここで怪しさはさらに上がるんですが、同じように後のやり取りからグッと下がります。なので、偶然バット状態継続です。
・26:47 片桐、山岸にレストランまでアテンドさせる 犯人要素70%
山岸も少しずつ疑いを抱いていく。
ここでも怪しさはさらに上がるんですが、もはや、制作側のトリックです。わざと怪しく、怪しく描写しています。なので、偶然バット状態継続です。
・30:01 片桐、山岸を部屋に再度呼び出す 犯人要素75%
山岸も新田も片桐の怪しさに恐怖すら感じ始めています。
もはや、片桐が山岸に犯行するんでは！？という描写がなされています。ですが、わざとです。偶然バットです。
・34:53 片桐チェックアウト 犯人要素5%
今までが全てホテルの下見をするための演技だと告白。新田と山岸は安堵するとともに疑念を抱いた自分を戒めます。
ここで、新田・山岸とともに視聴者も騙されます。怪しさはグッと下がります。ここで犯人だと当てれる、そもそも片桐は老婆じゃなく、誰かが変装している！と推測するのはコナンくんでも難しいでしょう。
この後は様々な怪しい人物が登場し、新田・山岸とともに視聴者も翻弄されます。
・1:46:24 新田が劇団のポスターで片桐を発見 犯人要素90%
新田は、劇団を訪れた能勢（小日向文世）からメールで送られてきた、劇団ポスターの写真に片桐らしい人物を発見。誰かが片桐に変装してホテル、山岸に近づいて何かを企んでいると察知します。
ここで犯人と推測可能！
最速タイム！
1:46:24！！
・1:47:10 片桐、山岸をホテルの部屋で束縛 犯人要素100%
山岸を束縛し、片桐は変装を解きながら、犯行に至った悲しい経緯を説明していきます。
この変装を解いていくシーンでやっと、松たか子だと声で判別可能です。
ああ、悲しい💦
まとめ
『マスカレード・ホテル』における
・犯人推測最速タイムは1:46:24
・主人公より早く犯人を推測するのは不可能
ミステリーファンなら、一旦ものすごく怪しいと思わせといてから怪しさを0に近いぐらい打ち消された、片桐は怪しい！と、もっと早い段階で推測するかもしれませんね。ただそれは偶然バットです。
あとは片桐の前半シーンでは、誰が演じているのかよく分からないことから、キャスト一覧から松たか子がポッカリ空いてるので、消去法から、片桐＝松たか子と導き出し、犯人と推測する。そんな推測も可能でしょう。
それだけ、この『マスカレード・ホテル』がよく考えて作られているんでしょうね。
しかし、何度観返しても、前半のシーンでの片桐の演技、声から、松たか子だとは分かりませんでした。凄い💦
まだ、ご覧になっていない方は、散々ネタバレしちゃいましたが、更なる最速タイムが可能かどうか1度試してみて下さい。
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